司法試験選択科目2022合格体験記|辰已法律研究所

辰已法律研究所の司法試験選択科目2022合格体験記です。一部抜粋版の冊子なので、是非資料請求の上受験にお役立てください。合格者のノウハウが詰まっています。


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そのため、丸写しすると、本番で自分が書くことができない答案となってしまいますので、枚数オーバーとなっている再現答案を利用するときには出題趣旨や採点実感にもあたり、自分の答案作成力のレベルや筆力との関係でカットしても大丈夫なところを確認した上で、4枚以内におさまっている答案を作成していました。(3)私が使用した本私は上記のとおり、経済法の試験対策として、「一冊だけで経済法」と各年度の「司法試験論文合格答案再編集」を活用し、自分オリジナルのまとめノートと過去問答案集を作りました。本番前の全国模試を受験して思ったのは、司法試験の最初の試験科目が選択科目であり、選択科目で自信をつけることはとても重要だということです。全国模試では、選択科目で自分なりに満足のいく出来栄えだったので、そのあとの試験も「他の科目もこれまで学んできたことを活かせば大丈夫だ」と自信を持って臨むことができました(全国模試では58.66でA判定でした。なお、本試験は誤差がぴったり1点の57.66点だったので、全国模試と本試験の相関性は高いと考えます)。また、私は選択科目のスタ論をとっていなかったため、注意すべき争点(出題される可能性が高い論点)を確認する必要がありました。そこで、「ハイローヤー」(2019年4月号)に『選択科目大ヤマ当て・重要テーマ』という企画が掲載されており、この記事を参照し、確実に押さえておくべき争点・論点を確認しました。なお、私は基本科目のスタ論で手一杯であったため、選択科目のスタ論をとりませんでしたが、余裕がある方は選択科目についても複数回、答案練習することで、書き方を確立することができるとともに、本試験で問われる可能性が高い争点・論点の問題を事前に解くことができる貴重な講座であると考えます。5自己の反省を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス(1)選択科目初学者へのアドバイス私は当初、ほとんど何も考えずに倒産法を選択科目としていましたが、あまりに難しく感じて、経済法に切り替えました。ですので、初めから「絶対に●●法で臨むんだ」と決めつけるのではなく、まずはいくつか興味のある科目を覗いてみることとどんな科目があり、どんな特徴があるのかをネットなどで調べてみることをお勧めします。'22年司法試験合格体験記(2)予備試験受験生へのアドバイスすでに予備試験に本試験と同様の選択科目受験が課せられておりますので、予備試験対策で選択科目をしっかりやっておくことで本試験対策としての選択科目に割く時間を大幅に圧縮できると思います。(3)来年受験する方へのアドバイス来年受験される方はもう経済法に決めている方がほとんどだと思います。これまで学んでみて、経済法にアレルギーを感じていないのであれば、経済法で本番に臨むことをお勧めします。経済法については、おそらく知らない論点(教科書にほとんど記載されていない論点)は出題されません。また、不公正な取引方法についての問題で取引形態を誤っても、ちゃんと選択した取引形態の要件に該当することを記載すれば、点数はもらえます。ただし、点数はもらえますが、出題者が考えている取引形態ではないので、事実のあてはめ・評価において点は伸び悩むことにはなります。本試験で、合格者のほとんどが選ぶであろう解答筋を掴み、問題文にある事実をしっかりあてはめ、評価することで、選択科目は60点代を十分狙うことができます。私は、令和4年度の司法試験では、上述の学習により選択科目は57.66点をとっておりますので、この学習法は概ね正しいだろうと考えております。合格目指して、頑張ってください。辰已法律研究所受講歴【2022年対策】・スタンダード論文答練(第1・2クール)・司法試験総択・全国公開模試※この原稿は2022年10月30日までに寄稿いただいたものです。


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